院長からのメッセージ
- 精神科は人と人の心の交差点。
北海道開拓の歴史を感じる小樽で
心の旅先案内人になってみませんか -
院長 畠上 大樹
2007年札幌医科大学医学部卒業。2010年4月石橋病院入職、2023年6月院長就任。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医。広島県出身。趣味はサウナとRPG。40代になり反射神経が鈍くなったのか小学生プレイヤーに回復呪文が遅いと怒られることも!<学会等>日本精神神経学会、北海道精神神経学会、日本児童青年精神医学会、日本アルコール・薬物依存関連学会
培ってきた文化を次の世代に良い形で繋いでいくのが自身の使命
石橋病院は1930(昭和5)年に開設された「壽生堂 (じゅせいどう)」を前身とした歴史が長い病院で、いい意味で昭和臭い病院です。精神科は人間臭さがあるのが大事な要素で、患者さんとのふれあい、支援というこれまで培ってきた文化を次の世代に良い形で繋いでいくというのが自身の使命だと思っています。どうしても依存症の患者さんは地域に埋没しやすく、ご家族も相談窓口がわからないという方が多いので、保健所等の関係機関を通して患者さんを掘り起こして治療に結びつけるというのがこれまでの当院の方針・強みでした。そういった地域密着スタイルを踏襲しつつ、今後は通称「にも包括」にも力を入れて新しい考えを浸透させていきたいです。「にも包括」とは簡単に言うと、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステム」が精神障害患者にとってあるべき姿となるように、精神科病院が率先して、医療、障害福祉・介護、住まい、社会参加(就労など)、地域の助け合い、普及啓発(教育など)に参加し、協働していくという厚労省の方針で、自身の考えにも合致しています。とはいえ医療資源は限られるので急性期医療に比重をかけつつ、患者さんの生活を見守ることが精神科病院の新しい役目ではないかと考えています。
看護レベルは高い。発表の場に出る度胸を培ってほしい
当院のスタッフは困りごとや悩みごとを我々ドクターに相談してくれることも多く、ドクターとスタッフとの垣根は低いと思います。職種間の連携も取れており、本当に素晴らしい点です。逆に、田舎の病院なので学術的な部分が弱く感じます。研鑽してきたものを所属の学会等で文書化して発表する機会がどうしても少ないのです。看護レベル自体は高いので、病院としての機能・評価を高めるためには言語化・文書化して発表する場を持つことが大事で、今後院内の学術発表会をスタートさせてそこで発表慣れしてもらい、いずれは研鑽した自分たちの看護を学会で発表したり、対外的に発信したりというようなことができるよう皆に取り組んでもらいたいです。
座右の銘は「右の眼には炎を、左の眼には氷を、心には氷の炎を持て」
仕事上色々な人の気持ちを受け止めるので、オフの時間にはサウナに入ってのんびりしたり、RPGをしたりして自身をリセットするようにしています。私の場合そうすることで物事を楽観的に見られるようになるからです。目の前の患者さんに寄り添いながらも一方では意識して楽観的な自分を作るよう心掛けています。私は読書好きなので本をよく読みますが、特に開高健の本がお気に入りで、彼の言葉を座右の銘にしています。「右の眼には炎を、左の眼には氷を、(右の目は熱く、左の目は冷たく)心には氷の炎を持て」という言葉なのですが、物事には燃えるような情熱的な面と氷のような冷徹な面があり、常に両サイドから物事を眺める自分がいなければならないということです。情熱過ぎてもいけない、冷徹過ぎてもいけない、そのさじ加減が精神科の医療に携わる者には大事なことだと思っています。
精神科は人と人の心の交差点
精神科には暴力的な人がいるというイメージがまだあるかもしれません。そういった患者さんはゼロではありませんが実際にはほとんどいらっしゃいません。どう生きて行けばいいのか、どうあればいいのか、苦悩して外来の扉を開ける方ばかりなのです。精神科には人間交差点のようなところがあって、その人が苦しんでいるときに出会い、自分のかけた言葉、自分が行った支援でその人の人生が変わっていくというのは非常に貴重で感動的な体験ではないでしょうか。
当院は、依存症はもちろんのこと昨今ですと認知症の方も多く、児童思春期の患者さんもたくさんいらっしゃるのであらゆる精神疾患が学べる場所です。指導体制もしっかりしています。患者さんは本当に生き方を悩み苦しんだ人なので、支援する側には炎と氷の例ではありませんが、ある程度の人生のバックグラウンドが必要になってくるとは思います。精神科看護に興味がある方であれば経験がなくても問題ありません。小樽という土地は観光地であり、北海道開拓の歴史、香りを感じる町です。都会にはない良さ、心の機微のようなものをひとりひとり感じられるような情緒深い町だと思います。海・港・素朴な人々、そんな小樽で心の旅先案内人になってみませんか。ご応募をお待ちしております。

看護レベルは高い。発表の場に出る度胸を培ってほしい

座右の銘は「右の眼には炎を、左の眼には氷を、心には氷の炎を持て」

精神科は人と人の心の交差点

当院は、依存症はもちろんのこと昨今ですと認知症の方も多く、児童思春期の患者さんもたくさんいらっしゃるのであらゆる精神疾患が学べる場所です。指導体制もしっかりしています。患者さんは本当に生き方を悩み苦しんだ人なので、支援する側には炎と氷の例ではありませんが、ある程度の人生のバックグラウンドが必要になってくるとは思います。精神科看護に興味がある方であれば経験がなくても問題ありません。小樽という土地は観光地であり、北海道開拓の歴史、香りを感じる町です。都会にはない良さ、心の機微のようなものをひとりひとり感じられるような情緒深い町だと思います。海・港・素朴な人々、そんな小樽で心の旅先案内人になってみませんか。ご応募をお待ちしております。