軽い気持ちで医療業界へ

前に勤めていた会社の経営が立ち行かなくなり転職を余儀なくされハローワークへ。特にやりたいことがあったわけでもなく、家庭の事情で中退することとなり卒業はできなかったのですが、以前看護学校に通っていたこともあって何か多少は役に立てるかなぐらいの軽い気持ちで医療業界の仕事を探してみることにしました。正直に言うとその時はあまり求人件数がなく選択肢は少なかったのですが、ハローワークの説明会で石橋病院の人事担当の方がいろいろ詳しく教えてくれたことと、家からも近く1番働きやすそうと感じたことから当院に決めました。
気が付けば3年経過

病院実習の経験もあったので病院で働くイメージはついていましたが、実際現場で働いたのは当院が初めてで最初は想像以上に忙しくやることがたくさんあって絶対続かないと思いました。配属されたのが認知症病棟で生活援助業務の割合が結構多い病棟だったと思います。突発的な対応も多く、業務の割り振りも全然何が何だかわからないまま働いて最初の3日はなんとか頑張ったものの、1週間ぐらいでもう続けるのは無理だなと思い、師長に相談に行きました。そこで話しているうちに、年齢も年齢だしもうちょっとやってみようかなと気持ちが少し整理され、ギリギリ踏みとどまることができました。それから3週間が過ぎ、3か月が過ぎ、気が付けば3年続いていました。いろいろなことを相談できる人が居るということは結構大事なことで、話しているうちに自分の考えがまとまるというか、ちょっとまたやってみようかなと自分の考えをフィードバックできるというか、その環境があるのがいいですね。今も、自分の中で抱えきれなくなる前に自分から相談ように心掛けています。
もう一度資格取得にチャレンジしたい

職員は明るい人が多いですね。所属している病棟には40代ぐらいの人が一番多いと思います。女性が多い職場ですが違和感などはありません。全然気にならないですね。とはいえやはり患者さん介助のために身体を持ち上げたりすることも多いく体力が必要になるのでそれはちょっと女性には大変なんだろうなということは感じますね。こうして病院で働く機会があったので、まだ勉強できそうなうちにもう一度学校に行こうかなと思い始めたところで、来年受験する予定でいます。まずは働きながら准看護師資格を取得しようと思っています。病院も応援してくれています。受かるかどうかは分かりませんが資格取得できたらまたこの病院で准看護師として働きたいです。比較的休みの希望は通ります。他の病院に勤めたことがないので病院としては比較できませんが、これまで務めた会社と比べても休みの数は多いです。有休も取得しやすく、家庭の事情を汲んでくれて親を病院に連れて行くときなどは優先的に休みがもらえています。病棟によって日勤帯や早番・遅番の時間帯が微妙に異なりますが、私が所属している病棟の勤務シフトは3パターンで夜勤はありません。残業もほとんどなく、患者さんの入院等で突発的に発生することはまれにありますが5分から10分程度で毎日ほぼ定時に仕事を終えていてプライベートとの両立はしやすいです。
一人でこなそうとせず周りにSOSを

未経験ですと余計に最初はとまどいますし、今でもなかなかうまくできないなと思うことはたくさんあります。一人で対応できないときは、自分から助けてもらうように声を出してください。私も最初は一生懸命やろうと思って、自分で全部をこなそうとしましたが、先輩から教えてもらってそれは無理だということに気付きました。何でも自分一人で抱えてこなそうとせずに誰かを頼りにして助けてもらいなさいと言われてから、気持ちが軽くなりました。やりながら失敗して覚えていく、この繰り返しだと思います。周りの人はわからないことを聞いたらそれにこたえてくれますし、うまくできなかったら手伝ってくれます。経験は必要ありませんが、とにかく覚える気持ちがある人だといいですね。わからないことを聞くのは勇気がいりますが自分から発信する、それができる人であれば問題なく働けると思います。
(感染対策を行った上で、撮影時のみマスクを外しています。)