実習時は「精神科は自分には合わない」と思っていた。

小中学校時代に祖父母ががんで亡くなったのですが、その際の看護師さんの対応に憧れて看護師を志望するようになりました。とはいえ高校卒業後、遊びたい気持ちもありすぐに資格取得とはならず、ケアスタッフとして5年程働いていました。ちょうどその頃同僚から資格取得を勧められていたのですが、同じタイミングで友人が准看護師資格を取得、「まだ2次募集しているから受けてみたら?」と誘われたのがきっかけで小樽准看護学校を受験しました。その後一般科(療養)、脳外科にて勤務していましたが妊娠をきっかけに一度お仕事を辞め子育てに専念していました。子どもが3歳になった頃にプライベートでも変化があり復職を決意、実は、学生時代に石橋病院で実習を受けたことがあり当時は精神科は自分には合わないと思っていたのですが、石橋病院には保育園があったこと、准看学校時代の同期が4.5人在籍しておりそれらの友人の声掛けもあったことで直接応募しました。
精神科は、治療方法が多岐に渡るからこそ難しくもあり、楽しくもある。

さきほど精神科は自分には合わないと思ったと申し上げましたが、実習当時は「漠然と怖い」という感情があったように思います。実際に入職してみると、症状的に落ち着いた患者様も多く、明るい病院でした。話好きな患者様も多いのでとにかく一人一人と話すことから始めました。それでも入職当初は一般科のほうがいいなと思っていました。治療方法が明確だからです。精神科は患者様により対応方法が全く変わってくるのでそういった意味で難しいです。勤務5年になりますが、正解がないのでまだ難しいと感じます。逆に言えば患者様に合っていればそのやり方が正解です。勉強すればするほど楽しい面があり、突き詰めると楽しいと思う部分があるのです。まだまだ学ぶことがたくさんありますね。
迷っても、先輩が気づいて方向を示してくれる。

何気ない一言で患者様を怒らせてしまったことがあります。ある患者様が急に気分を害してしまい、病室で不穏に。ベテランナースが落ち着かせてくれたのですが、その際に原因が自分の発した一言にあると知った瞬間、患者様に接することができなくなりました。距離を作ってしまったのです。挨拶さえ恐怖を感じていたそんな時、主任から「プロセスレコード」という考え方の説明を受け、その通りに書き出して、どうすればよかったのかの振り返りを行った結果、改めて患者様に接することができるようになりました。これはとても大きな経験です。今ではその患者様から福家さんと話したいと指名を受けるほどの信頼関係が築けています。患者様とのやりとりは精神科の看護師として避けては通れないとわかっていましたが、当時はまた傷つけてしまうのではないかという恐怖心が勝っていました。私は自分から相談できるタイプではないのですが、主任が気付いてくれ様々なアドバイスをくれました。これらの経験は後々にも応用できて本当に助かっています。
女性看護師が精神的に強い。経験を積むことによって自分に自信を持っている。

師長含め、周りのスタッフが優しいです。長年勤めているベテランが多く、いろいろなアドバイスをくれます。相談しやすく、フォローしてくれる風土があります。精神科経験がなくても全く問題ありません。1,2年は手探りになりますが、おもしろいようにわかってきたりもします。当院は女性の看護師が精神的に強いと感じますね。立ち向かう気持ちがあり、経験を積むことによって自分に自信を持っています。そして個人的な話をすると、非常に子育てしやすい環境です。シフトや夜勤についても病院が融通を利かせてくれるので復帰後1年は夜勤なし、今は特定の曜日だけ夜勤というスタイルで勤務させていただいています。授業参観や土日の野球の試合などの子どものイベントにも必ず参加できています。夜勤明けでも子どもの顔を見ると疲れが吹き飛びますね。毎日が勉強ですがとても楽しく学びながら働いています。そんな石橋病院で一緒に働いてみませんか。