先輩からのメッセージ

患者様の気持ちに寄り添うことを大切にしたい。

精神保健福祉士 舘岡 美加

福祉系の大学卒業後、総合病院に医療ソーシャルワーカーとして勤務。その後、札幌市内で精神領域の実習を行った後、2007年にいしばし病院に入職。同院では医療相談室・デイケアを経て、現在は訪問看護室に在籍。地域医療をサポートしている。

人の気持ちに寄り添うことができず、壁に当たった新人時代。

精神保健福祉士(以下PSW)は、患者様の気持ちに寄り添い、不安や困りごとなど、さまざまな課題を乗り切る方法を一緒に考え、自ら生活する力をサポートするのが仕事です。しかし、人の心に寄り添うことはとても難しく、簡単にできることではありません。
私は大学卒業後、総合病院に医療ソーシャルワーカーとして勤務しました。入退院の相談や、入院中の相談を伺うことが仕事ですが、私はそこで自分の価値観で人を判断してしまう傾向があることに気づきました。疾病ではなく、疾病を患った背景に目を向けるというセオリーは理解していても、実際に何をすればよいのか分からない。壁にぶち当たり、答えが見つからないまま退職してしまいました。
 

 

表出された感情の理由を考えることで支援方法が見えてくる。

しばらくブランクを置いた後、札幌市内の精神科領域の施設で約1年間にわたり実習を行いました。精神疾患を持った方の多くは、感情をストレートに表します。最初は気持ちを受け入れることができず戸惑っていましたが、次第に「感情を表出するには、それに至る理由がある」と考えるようになりました。精神疾患を患ったことで、どのような不安を抱えているか。相手に伝わるように表現できないことが、どれほどもどかしいことなのかなど、患者様の心に寄り添うことで、はじめて感情表出の理由を理解することができたのです。患者様はとても純粋で、怒りたいときに怒り、泣きたいときに泣く。一緒にいると自分の内面と向き合うことも多く、「無理することなく、今の自分を受け入れよう」という気持ちになり、とても心が穏やかになりました。


 

患者様は、私たちが想像もつかないことを不安に感じている。

当院には、医療相談室のPSWとして採用され、デイケアを経て、現在は訪問看護室に在籍しています。医療相談室が院内を中心とした相談を行うのに対し、訪問看護室は退院後の生活そのものに関わります。
当院はアルコール依存症の患者様が半数を占めています。退院後は、食事をしたり外出したりする生活にシフトしていかなくてはなりませんが、アルコール依存症だった方の中には、日常の過ごし方が分からなくなって、飲酒に戻ってしまう方もいます。患者様は私たちの想像もつかないことに不安を感じるため、しっかりと話を聞いてサポートすることが大切です。私が患者様のためにできることは限られていますが、自分の仕事に後悔を残さないよう、どんなことでも精一杯を心がけています。
 

 

仕事の専門性が高められる環境。

当院は、道内でも数少ないアルコール依存症の治療に力を入れた医療機関です。その領域に関心がある方は、他ではできない経験を積むことができます。また、医療相談室・デイケア・訪問看護室など、さまざまなセクションを経験することで、臨床と地域での生活のつながりを理解することができます。入職後はPSWの先輩が優しくサポートします。専門性を磨く時間も設けているので、専門性を高めることもできます。ぜひ私たちと一緒に働いてみませんか。
 

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